よく聞くじゃない?

自分にとって命に掛けてでも、守りたい大切な人が死んだら

色褪せたモノクロ・・・所謂、白黒世界に変わるって、さ



ねぇ、君は覚えているかな?(聞こえるはず、ないけれど)



、君はどう思う?」



綱吉はページを開いたままの本を、私に渡してきた。

恐らく薄っすら、シャーペンで線が引いてある一文の感想を言って欲しいのだろう

私は座り心地の良いソファーから起き上がり、手に取った本を少しボーっとする頭で文章を読み上げていく



「『彼女が死んだ、もうセカイは色付かない。全てモノクロ世界に生まれ変わった』って
 ・・・そんなことあるはずないでしょ。」

「・・・。」

「人一人死んだって、世界は何も変わらない。誰一人の世界もね」

「・・・・それはも?」

「?」

「もしも、俺が死んでもの世界は変わらない・・・?」



何故か懇願でもするような瞳を私に向け、思わず瞳を逸らしてしまった(逸らさなければ良かった)



「変わらない」
(嘘、変わるに決まってる)

「・・・そ、そっか」

「そう、くだらないこと言ってないで、早く支度したら?」
(そんな、悲しそうな瞳をしないで。)

「うん、じゃぁ行って来るね」
(ねぇ、嘘なの。もしも綱吉が死んだら・・・きっと私は壊れてしまう)

「・・・どうしても、連れて行ってはくれないの?」
(綱吉が死んだら、きっと私は貴方が怒る方法で殺した奴を殺してしまう)

「うん・・・、ごめん」
(狂気に満ちた瞳で、私はきっと――――)

「ボスの命令なら、聞かないわけにはいかないわ。いってらっしゃい」



それが、彼と交わした最後の言葉だった――――。







「・・・十代目が、射殺された。」



その言葉を聴いた瞬間、身体中に戦慄が走った。
 


きっとアイツが殺した。



何故かその言葉が頭を過ぎった、今日会う人物くらい分かっていた。

このときほど後悔などしたことがない、貴方のことを守れなかった自分をこれほど嫌悪したことはない


その後のことは良く覚えていない。


気が付けばミルフィオーレの本拠地だった、薄っすら誰かが声を掛けたような、私を止めようとしたような記憶が

断片的に思い出すだけで、でもそれさえもどんどん闇の中に消えていった。


無謀にも向かってくる敵を、薙ぎ払いながら走っていく。


ねぇ、この姿をみた貴方はきっと青褪めた表情で私を見るのでしょうね?

でもそれは、貴方に対する私の愛の深さと受け取って欲しいけれど・・・無駄でしょうね?

絶対「俺は、こんなを見たくない!!」って叫ぶんだろうなぁ



「あははははははは!ふふふふふ、綱吉・・・世界変わった」

「ギャァァァ!!」

「でも、私白黒じゃない・・・。真っ赤、に染まった世界だ」



手はもうどれが誰の血だかわからないくらい紅く染まっていた

自分の服も随分返り血赤黒く染まっていたし、見えないが自分の髪だって顔だって返り血を存分に浴びているはず


銀髪でツンツン髪の男がこちらを振り返った、でもその表情には全く驚いた様子も嘲笑する感じもない

だたの笑顔をこちらに向けていた、まるで私が来ることが分かっていたかのようだった

私は、髪からポタポタと落ちる血を片手で払いながら怪しく微笑む奴の下へ一歩だけ前へ進む



「ねぇ、君が白蘭?」








白薔薇

(大好きだよ。貴方に最大の尊敬と敬愛を、)



色々原作無視してます。
一応イタリアに守護者+十代目がいる前提のお話