花言葉は







隣町まで、買い物に来ていたら運悪く南国フルーツこと六道骸に捕まった。

最近並盛町に現れては、私のことを追い掛け回す変態野郎。

灯台下暗しで、遠いが隣町まで買い物に足を運んだがどうやら失敗に終わったようだ



「いや、変態さんこっちに来ないで下さい」

「そんなに照れなくても良いんですよ?」


照れてねぇよ、この変態南国フルーツ


「そんなに頬を赤らめながら、逃げて僕の気を引く気なんですね!?」

「貴方の目は節穴?っていうか、危ない妄想は勘弁して下さい。」



ジリジリと後に下がるが、変態南国フルーツはジリジリと下がった分だけ近づいてくる

チッ、これじゃぁ埒が明かない。

後に僅かに感じるのは、冷たい壁の気配。後数歩で、壁に着き逃げ場がなくなるのが分かる




・・・」

「悪いけど、貴方の戯れに付き合ってる暇はないの」



思いっきり足を踏み込み、全国大会長距離中距離短距離走一位の足で走り出す

一般人の足ならまず絶対に、追いつかれることはない。だが、相手は何度も言うようだが変態南国フルーツ

性格が異常なだけに身体能力も異常の可能性が高いことを、身をもって知っていたので

絶対に何かを仕掛けてくるはずだ、油断ならないと警戒しながら走る。

確認の為後ろを振り返れば、何かが猛スピードでこちらに向かってきた



「!!?」

「クフフ、貴女が逃げることなんて分かっていましたよ。
 そんなに僕の気を引きたいんですね!!!」

「(ゾクゥ!)違う!!」

「照れる貴女も素敵です、でも・・・。僕焦らされるより、焦らすほうが好きなんです」

「君の、趣味なんかに興味、ない!!」



顔を青褪めながら骸に反論するを、何故か頬を染めながら嬉しそうに微笑む骸に更に背筋に何かが駆け抜けた

この奇妙な感覚を気持ち悪く思いながらも、必死に逃げると嬉々と追いかける骸

数十分走り続けているが、骸は普通の革靴での背後を走っているがその距離は遠ざかることなく寧ろ縮まっているように感じた

どこにそんな体力と身体能力がある!!とは感じながらも、懸命に走っていく

だが、曲がり角を曲がるときに、ぐいっと腕を掴まれた。


振り向けば、変態パイナポーがにこやかに微笑んでいる


女子一位とはいえ、追いつかれるとは思ってもいなかった・・・。軽く自信喪失出来そうな勢いだ



「やっと捕まえましたよ」

「・・・・。で、一体、何の用?」

「これを貴方に渡したくて・・・」


諦めたのか、溜め息を吐きながら面倒そうな顔をしながら骸に向き直るが、そんなことを全く気にしないように彼はニコニコしている

骸は手を背中に隠すと、どこから出したのか現れたのは無数の黄色い薔薇



「え、何これ・・・。」

「黄色い薔薇は、お嫌いでしたか?」

「嫌い云々より、貴方どこに隠してたの?」

「・・・黄色い薔薇の花言葉をご存知ですか?」

「(あ、スルーしたわね)いや、生憎知らないけど・・・」

「ある意味宣戦布告ですね、黄色い薔薇の花言葉は―――」





貴女に恋をします。



(僕の想いを、受け取ってくれますか?)
嫌過ぎて、半泣きしようになったのは、しょうがないよね?